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青春はぐるぐるだ。

オタクとアイドルとビジネスの関係。「サヨナラの意味」 改めての感想です。

移転しました。

今年も終わりますねぇ…。しみじみ。今年は乃木坂46とともに歩んだ年でございました。色々思い出深いですが、やっぱり「サヨナラの意味」という曲は、インパクト大きかったです。

MV公開、シングル発売のタイミングで、「サヨナラの意味」のMV深読みやりました。で、しばらくMVも見てなかったんですが、今年を振り返る中でもう一回見てみると、改めて感想が出てきましたので、酔いに任せて書いてみます。

誤字脱字は、某大手ビール会社の500mlロング缶のせいです。私のせいではありません。

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差別の意味

さて、改めて見てみると、結局何で差別の話が出てきたのかなぁ?という疑問が湧いてきました。今までもドラマ仕立てのMVはあったけど、何かここまで映画っぽい?のは無かった気がする。

秋元康さんは、予定調和を嫌うってのをドキュメンタリーでやっていました。現に、常に新しいことをしかけてきます。だから、このMVも新しい乃木坂46の表現の一つなのかなと思います。

だがしかし、駄菓子菓子、差別っていう結構重いテーマを描いたのはなぜなのかしらん?

 

オタク

で、こじつけてみました。このMVで描かれるのは人種差別です。テーマとしては、そんなに目新しいものではありません。例えばユダヤ人迫害の話とかは、それこそ普遍的なテーマとして存在しています。

それをアイドルのMVでやるっちゅーことに目新しさがあるんですが、得意のものすごく勝手な想像を膨らませてみると、「オタク」が出てきます。

オタクというのは市民権を得たとは言え、やはりある種、差別的な目で見られます。まぁ、すごく冷静に考えればですよ、10代20代そこそこの女の子の、誰と誰が仲いいとか、何の漫画が好きかとか、可愛い自撮り写真とか、そういうのに熱を上げてるってのは、やっぱりちょっと不思議です。

まぁ、私もその一員なのは言うまでもありませんが、ふと冷静になって「わしゃ、何しとるんだ?」と思うこともしばしばです。

差別を受けるオタクには、差別を受ける原因があります。やはり単純に、「気持ち悪い」と思われるんでしょう。

なぜ気持ち悪いと思われるのかを解き明かすのは、また今度にしますが、「オタク=気持ち悪い」という構図は、その是非はともかくとして、一般的な認識としてまだまだ根強いかと思います。

 

アイドルとオタクの関係性

で、常々思っているんですが、アイドルにとってオタク、つまりファンというのはどういう存在なのかと。

非常にうがった見方をすると、金ヅルです。握手券何枚もつむのは、キャバクラで指名料払ってるのと同じと言われたりします。

ただ、キャバクラだったら恐らく歩合制で、人気が出れば出るほど取り分増えるけど、アイドルは完全に歩合じゃないと思う。知らんけど。

そもそもアイドルとキャバクラが同じだったら何か問題があるのかい?とも思うんですが、まぁとにかく傍目から見たら、絶対につき合えない女の子に、大枚はたいているのは異常に見えるんでしょう。

大枚はたいたら女の子とつき合えるのか?という問題はさておいて、アイドルにとってファンとは何か問題に戻ります。

単純に、あんなに綺麗で若い女の子が、オタクっぽい人を気持ち悪いと思わないことはないと思うんですよ。…あらら、分かりにくくなってもーた。

えーと要するに、例えば油ギッシュで挙動不審なオタクを見て「気持ち悪い」と思うのは当然で、アイドルだろうがキャバ嬢だろうが、それは変わらない。

まだ分かりにくいな…。ビールのせいだなビールの。ええと、例えば堀ちゃんが私を見て「気持ち悪い」と思っても、何の不思議も無いということです(涙)

 

アイドルとオタクの不思議な関係

ただし、単純に「気持ち悪いなぁ」で終われば話が早いんですが、恐らく、そこまで簡単に切り捨てて割り切れるものでもないと思います。

気持ち悪いと思っても、そういうファンがいてアイドルは成立しているので。(もちろん、ファンの全員が全員、気持ち悪いオタクというわけではありません。)

だから簡単に、「あの人たち」では割り切れないものがある。アイドルからしてみれば、気持ち悪いオタクでも当然、差別するわけにはいかないんです。

で、ここまではビジネスです。

この先があると私は思います。

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人間として

一般的に気持ち悪いとされるオタクをファンに持つアイドル。アイドルだって人の子、年相応の女の子の感覚と変わらないとすれば、オタクは気持ち悪いと思っても当然です。

恐らく、あれだけ可愛い女の子は、アイドルにならなかったとしても、オタク層とはつき合わないと思います。でも、アイドルだからこそ、オタクともコミュニケーションをとらなきゃいけない。

で、完全に推測ですが、話してみたらオタクも、案外気持ち悪くないということはあると思うんですね。オタクと話していて、「面白い」「楽しい」って感じることもあると思うんです。

端から見ると、アイドルは完全ビジネスでオタクと握手してるって思われると思います。確かにビジネスの側面はあると思います。思います。思いますけども…

それだけじゃないと思います。

もちろん、すごく嫌なオタクもいるでしょう。星野みなみさんに暴言を吐いたファンがいたというのは、記憶に新しいところです。

ただ、オタクでも普通の人はいて、というか大半はそうで、ちょっと挙動不審だったりはするかもしれないけど、話してみたらそんなに言われているほど気持ち悪くはないってことはあると思うんです。

まぁ本当にどう思っているのかは、そのアイドル本人にしか分かりませんけども、アイドル自身が「オタクは気持ち悪い」と思うのは当然であって、それ自体は別にいい。

オタクを見ても、皆さんいいひとです!っていうのもなんだか嘘くさい(表向きはそう言うしかないと思いますが)けど、単純に「気持ちわるいな」の一言で片づけられるもんでもない。

何が言いたいのか分からなくなってきました。

ええと、オタクは差別的扱いを受けます。いや、実害は受けないにしても、いい顔はされない。「あなたオタク!?素晴らしい!!」とはならない。

だって、アイドルにいくら積んだって付き合えないんだから。(まれにあるっていう噂もあるけど)…で、アイドル自身がオタクを見て「気持ち悪い」と思うのも普通。

だから、握手会だなんだで笑顔を振りまいてるのは、所詮ビジネスだと。

だから、その構図だけ見ると、アイドルに熱上げてるオタク、バカじゃんって話になるんですけど、話はそう簡単じゃない。

アイドルも人の子で、一人の人間。オタクも人の子で、一人の人間。例え気持ち悪くても、人間同士の繋がりが、ビジネスだとしてもあると私は思います。

ビジネス握手の先に、人と人との関係性がある。何回も何回も握手会に行って、認知されてもされなくても、その一瞬の何秒間、何分間は、そのアイドルとオタクとの人間の繋がりがある。

 

卒業ソング「サヨナラの意味」

2月に卒業する橋本奈々未さんの全国握手会は、23時30分、終電間際まで行われたそうです。およそ10時間にもおよぶ長丁場。終了のアナウンスに、大きな拍手が起こったそうです。

サヨナラをちゃんと言いたいという、切ない想いがそこにはある。終電に乗れなくなるという理由で、ずっと並んでいたのに、握手券を譲って帰った人もいると聞きます。

サヨナラの意味の改めての感想。

MVに出てくる「棘人 と 人」との関係性は、「オタク と 一般的な人」であり、劇中の「橋本奈々未 と 西野七瀬」との関係性は、「オタク と 乃木坂46」なんじゃないかと、ビール飲みながら思いました。

偏見を持たれるオタクと、仲良くなろうとする乃木坂46…と。

…いや、違うな。

そうであってほしいという、ただの私の願望ですね。「乃木坂ちゃん、オタクを嫌わないでぇ~」という、私の 切ない 気持ち悪い願いです。

最後にすごく普通の感想を。あのピアノのイントロ、なに?流れただけで、涙腺緩むんだけど。

もうどうにかしてよ~  (c) 星野みなみ LLC