ここは、JR中央線 織久保駅南口のドロールカフェ。私こと、あおいまるは、例のあの人「塚口さん」と、差し向かいで座っています。このおじさんといつどこで知り合ったのかは、もう遠い昔のことでさっぱり思い出せません…
とにかく気がつくと、塚口さんはそこにいます。
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あおいまる(以降・私) はい。では語ってきましょうか。
塚口さん(以降・塚) ちょっとまて。スナック菓子あるか?
私 え?スナック菓子ですか?んー、あ、おばちゃんがくれたキ○ベツ〇郎ならありますけど…。
塚 おーわかってんじゃん。やっぱスナックっつったらキ○ベだよな。
私 食べるんですか?ここお店ですよ?
塚 細けぇこと気にするんじゃねぇよ。
私 そういう問題じゃ…
塚 いいのいいの。この店、俺の店だから。…違うか!?がはは!
私 はぁ、もういいです。…はじめていいですか?
塚 あ~、うめぇ。やっぱキ○ベだわ。
私 聞いてます?
塚 ん?
私 いや、これから乃木坂ちゃんについて語ってくんですよ。
塚 あぁ、そいやそんなこと言ってたな。キ○ベ食べながら乃木坂の話たぁ、おまえ…
エロいな。
私 どこがエロいんだかわかりませんが、もう勝手に始めます。ずばり今日のテーマ「乃木坂46はなぜ人気なのか?」その理由についてです。
塚 根本的なとこつくねえ。そんなの掘ってもおまえ、なにも出ねえよ。掘っても掘っても堀ちゃんよ。
私 堀ちゃん推しでしたっけ?
塚 いや、俺はあれ、メガ○ャキ推し。
私 もう、まともに話す気ないでしょう?
塚 あぁ、悪いわりぃ。んー、そうだなぁ、やっぱりあれじゃないの?かわいいからじゃないの?
私 まぁそれは明らかにありますね。
塚 単純にルックスがいいってゆうのはポイント高いよな。
私 ですね。まぁでもルックスがいいのは当然なんですが、それだけじゃ説明つかない何かがあると感じるんです。
塚 んー、まぁ他のアイドルとの違いで言えば、清楚っていうのは良く言われるけどなぁ。
私 確かに、清らかな感じはありますよね。品の良さというか。
塚 品はあるね。俺みたいな下品な野郎と違って!がはははは
私 唾飛ばさないでください。微妙にキ○ベツ太郎の臭いがして不快です。
塚 不快不快、深川麻衣!がははははは!
私 こいつだめだ…。
塚 確かに品もあるが、まぁおまえなんちゅーか、ノスタルジーじゃないの。
私 その前に深川さんに謝ってください。不快不快のあとにあの聖母を呼び捨てにするなんて、ゲスの極みですよ。
塚 あぁ、悪かった。おまえには謝らないが、ベ○キーには謝るよ。ごめん。俺やっぱり卒…
私 もういいです。ええと、なんでしたっけ?ノスタルジー?
塚 エクスタシーじゃねえぞバカ野郎、この野郎。
私 聞き間違えるわけないでしょう。もう一回ちゃんと話してください。
塚 やだよ。2度目のキスはねえよ。
私 誰がキスするかよダボが。
塚 お~怖ぇ…おまえが小さい頃はもうちょっと可愛げもあったのになぁ。
私 私の小さい頃知ってる風を装うのやめてください。あと、他の人と話すときはもっと可愛げありますけどね。
塚 ひでぇ話ですよ、ねえ?
私 誰と話してるんですか?じゃなくて、何ですか?ノスタルジーって?
塚 乃木坂の向こう側に何を見てるかっちゅー話だな。
私 もうちょっと具体的にお願いします。
塚 乃木坂のMV、特にガールズルールとか今、話したいとかに出てくる、田舎の学校生活の青春みたいなイメージがあるだろ?
私 ありますね。
塚 あれがよく表してんだよ。つまり、郷愁。懐かしい感じ。都会育ちでも、田舎に帰ると感じるアレだ。
私 はぁ。確かにそういうイメージはありますが、でも全然違うテイストの曲もありますよね?
塚 まあな。だから一つの要素としてだよ。ノスタルジーは。
私 それを乃木坂を通して見ていると?
塚 エロいねぇ。
私 もうつっこみません。仮にそうだとして、何で今、ノスタルジーがウケるんでしょう?
塚 かーっ、おまえ、しちめんどくせぇこと考えるねぇ。
私 そういう性分なんですよ。
塚 性?まーたおまえ…
私 いちいち反応しないでください。
塚 まぁ、なんだな。震災以降の日本の気分とかにむりやり結びつけられないことは無いけど、それもこじつけだな。
私 はぁ、では、なぜかは分からないと?
塚 分かるわけねぇよ。分かってたら俺がプロデュースして一発当てるっつーの。
私 ぜんぶ取り分ごっそり持っていきそうですね。
塚 ぜんぶ、乃木坂のせいだ。
私 あからさまにパクらないでください。名コピーを。
塚 へぇへぇ。まぁ、なんだな。人間はああいう郷愁を感じる雰囲気が好きなんだと思うよ。根本的に。
私 まぁ分からなくもないですが。
塚 乃木坂の向こう側に、それぞれの故郷を見てるのかもしれねぇよな。それも、理想化された故郷。一種のユートピアだよ。そこでおくった理想の青春を、追体験してるっちゅーかな。
私 急に真面目になりましたね。
塚 俺はいつでも大真面目よ。大間のマグロもビックリよ。
私 そう考えると、理想的な青春をおくれなかった人が多いから、人気が出るってことなんですかね?
塚 マグロはスルーかよ。おまえがマグロなんじゃねーのか?ベッドの上の…
私 はぁ…。もういいです。
塚 ちょまてよ。まぁそんなドラマチックな青春なんてそうそうあるもんじゃねーよ。でも、誰しもどんな形であれ青春のかけらくらいは体験してると思うんだよな。何かに夢中になった経験とかよ。
私 それはあるでしょうね。
塚 そういう青春の残り香みたいなのを、味わってんのかもな。
私 でも青春を通り越した人はそうだとしても、青春真っ只中の人たちが乃木坂を支持するのは何ででしょう?
塚 さあねぇ。その現実の青春が楽しくないから…っていう簡単なもんでもねぇだろうしな。もっと単純に、ただ「好き」なだけなんだよ。
私 「好き」なだけ、ですか。
塚 しちめんどくせーこと考えても仕方ねぇんだよ。好きな理由なんて、理屈で探そうと思えばいくらでも見つかるが、わき上がる「好き」って感情は、説明できるもんじゃねぇ…というか、説明するもんじゃねぇんだよ。
私 なんか、ものすごくいいことを言っている気がする。
塚 別にこんなのは、いつでもどこでも言われてんだよ。今さらだ。ただひとつ言えるのはだな…
私 はい?
塚 俺がかわいいおねーちゃん好きってことは、間違いねぇってこったな!がはは!
私 というか単なるスケベでしょう。
塚 スケベっておまえ。古い言い方だね。
私 そうですか?
塚 あぁ古いね。懐かしい…。感じるぜノスタルジーを。スケベから、乃木坂を。
私 あぁ、結局エロい方向に…ファンの皆さん、ごめんなさい。
塚 ぜんぶおまえのせいだな。
私 あんただよ。
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今日はこのくらいで済みましたが、調子がいいときは返す刀にダジャレ(エロ多め)が飛んでくるので、さっぱり会話になりません。
でも、気がつくとなぜか私は、塚口さんとこのカフェで、あーだこーだ喋っています。塚口さんは今日も、トイレに行くフリをして帰ったようです。
とにかくいつも、気がつくと一緒にいて、いつの間にかいなくなる。
それが塚口さんです。